シニア起業のすすめ

ここ数年、シニア世代の起業件数が増加しているようです。

年金の支給年齢の引き上げといった政治的な要因もあるだろうが、やはり退職後のいきがいを得るためという理由が大きいと思われます。

今の60代のシニア世代は一昔前と比較しても明らかに若々しく健康な方が多いのは事実でしょう。ましてや第一線で活躍してきたのであればそのノウハウを生かして、もう少し社会に貢献したいという気持ちを持つことは自然なことだと思います。

 

一方で今まで会社という看板の下で働いていた感覚をそのまま起業してからも持ちづづけると、大きな失敗をするケースも多々あるようです。「老害」という言葉が一時期流行りましたが、現在では60歳定年、65歳まで再雇用という形態をとる会社が多いと思います。60歳までは多くの部下を束ねた役職者であっても65歳からは平社員となることを受け入れることができず、いつまでも「何もしない」「指示だけする」癖が抜けきらず、若い世代から嫌がられる。ましてや起業となると、これでは仕事になりません。起業するということは1から10まで全て自分の責任です。

 

とにかく、人口減少、労働力の減少の中で今後シニア世代の方々にはもう少し社会の中で活躍をして頂く必要があります。

 

そこでお勧めするのが「ゆる起業」です。厳格な定義はありませんが、私どもが考える「ゆる起業」とは以下のようなものです。

 

①資本金は少なめで(大体50万円から300万円程度まで)

②損をしない経営をする(大きく儲けようとしない)

③借入はしない(現在シニア向けの融資制度が多数存在しますが、所詮借金は借金です。)

④助成金を活用する。

⑤今までの経験を生かす(やったことのない分野に手を出さない)

 

④の助成金の活用ですが、本年度も小規模事業者持続化補助金が実施されています。補助金は誰でも受け取ることができるものではありませんが、国の政策に合致した内容の起業には出やすい傾向にあります。シニア起業は国としてもバックアップすることに異論はないため、比較的採択されやすいのではないかと思います。

 

みなさんも「シニア起業」で「ゆる起業」をしてみませんか。会社の設立手続きからその後の経理面まで当社が格安プランでサポート致します。