明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

さて、起業をされると年末年始はゆっくりしている暇はありません。どこの会社でも年末調整という手続きを行う必要があるからです。初年度から大儲けという会社は少ないですが、2年3年と継続しておるとそれなりの給料を取る社長さんは少なくありません。サラリーマン時代には考えられなかった所得を得るわけですが、困ったことに、日本人は税金に大変疎い。これはサラリーマンは会社が勝手に源泉所得税や社会保険料を徴収し、残った金額だけもらうと言うのが当然の感覚になっているからです。国家からすれば取りっぱくれがない、なおかつ過度な節税が出来ない現在の制度は本当に素晴らしいとしか言いようがありませんが、取られる方からすればたまったものではありません。

年収1000万円は多くの大人の一つの夢ですが、手取り金額では700万円程度にしかならないはずです。300万円ほどは社会保険料、所得税、住民税の納付に回っているわけです。

では、これを少しでも安くする手段はないものか・・・。正直なところ、社長であればいくらでもあります。あまり下世話な手段を紹介するはやめておいて、最近急激に加入者が増えている確定拠出型年金をここではご紹介したいと思います。

少し前に話題になったので聞いたことがある方も多いと思いますが、良く日本版401Kと呼ばれている制度です。

これのメリットは、全額所得控除の対象になると言うことです。

良く似た制度に確定給付型年金というものがありますが、これは退職金額が確定しているので、実際の運用に大きく失敗した場合、会社が差額を負担する必要があります。この点が企業が採用に二の足を踏む大きなデメリットです。

一方で確定拠出型というのは掛け金を毎月支払いだけで運用の結果までは会社は責任を負わないと言う制度です。つまりこれまで会社側が追っていた運用リスクが従業員側に転換されたというイメージです。

もちろん自分の会社であれば、結果的にどちらでも構わないのですが、節税を目的とした退職金の積み立てという点を重視すれば、元本保証型の商品を購入しておけば、普通預金よりは多少利率もよく、大きく節税につながりますので、実質的な利率はそれなりの高水準になります。

もちろん、ハイリスクな商品で賭けに出ることも自由ですが、本業がおろそかになりかねません。実際に401Kに加入している方の多くは元本保証型に加入しています。