継続する習慣

最近、知り合いが将来独立できるならしたいとといような話をしていました。では何で独立したいのか、自分に何が出来るのかと聞いても、はっきりした答えが出てきません。何となく経理にかかわることであるのはこれまでの仕事から推測は出来ますが、それ以上のものが見えてこないのです。実際にはそういう方がほとんどではないかと思います。特に年齢が40代くらいになってくると、一念発起して自分で会社を立ち上げるという選択は相当な覚悟があるか、さもなければ外的な要因に後押しされるケースが多いように思います。

知り合いの話に戻りますが、実際に何がしたいのか、何で起業したいのか分からないから、まだ起業が出来ないという方は、多分一生起業できないでしょう。何がしたいのか分からないなら、わからないなりの行動があるはずです。私はそのためには、ブログを書いてみることを薦めました。何となく経理というキーワードだけあるけれども、具体化が出来ないのであれば、ブログを書きながら、コメントやアクセス解析などから少しでもビジネスにつながるかもしれない、具体案が見えてくるかもしれませんよとアドバイスをしました。実際に当事務所で行っている交流会のブログも当初は当事務所のスタッフの個人ブログからスタートしました。それを継続して書いているうちに、起業支援とか交流会といったキーワードから訪問されるからが結構いるなあというところから漠然と交流会へと向かっていきました。今となってはこのブログは当事務所の立派な財産であり、思い入れもあります。

こういった話をして、ブログを作って、暫く思いつくままに書いてみてくださいとアドバイスをしました。それから数カ月、書いたのは最初の数回だけで終わっています。ブログを継続して書くには結構な根気がいります。世の中、最初の数回だけ書いてほったらかしになっているブログが無数に存在します。そうならないためには、書く習慣をつけなければ難しいでしょう。例えば、毎週月曜日だけは更新すると決めておくとか、毎日寝る前の30分はブログを書くなど、ルール決めをしている方が多いのも習慣を付ける工夫の一つだと思います。私の場合は、スタッフに書くように指示している手前、自分は当然率先して書くべきというプレッシャーを課しています。

先日、再度お会いする機会があったので、ブログを書いてますかと聞くと、忙しいから書けないと・・・。クライアントであれば、やる気があるのですかと怒る所ですが、その方の人生なので、そうですかと流しておきました。その言い訳の先に何が待っているのか。どうして分からないのだろうとつくづく思います。